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【ニセコなだれ情報】はバックカントリーに行く前に見ておきたい!
ニセコ周辺の多くのローカルの方達がニセコ(主にアンヌプリ山)の積雪状況を把握するのに「ニセコなだれ情報」を参考にされていましたので共有です。
もくじ
ニセコなだれ情報とは?
ニセコなだれ情報はニセコ雪崩調査所という組織で運営され、ニセコ雪崩情報を作成する機関として2000年に設立された場所のようです。
更新はいつ?
12月〜3月のハイシーズンは毎朝更新され、ニセコのパトロール隊はもちろん、ガイドやリフト、近隣の店舗の方達など多くのローカルの方達が山に入る時の貴重な情報源にしているようです。
英語でも記載
ニセコエリアは東洋のサンモリッツ(サンモリッツはスイスの観光地)とも言われ、外国人観光客が非常に多く訪れる街です。現地に移住しているオーストラリア人の方も多いので街は公用語が英語なのではないかと思うぐらい。現地の方もチェックしているようです。
計測されている場所はどこにある?
「雪崩情報によく出てくる計測位置、地元の人はわかりそうだけどニセコ初心者には把握しきれない、、どこにあるの?」と私も最初無知だったので、各所に足を運んでみました。
神威岬(かむいみさき)
神威岬(かむいみさき)は積丹(しゃこたん)半島の先で、日本海に面した岬です。ニセコアンヌプリの北北西、約75キロに位置しています。積丹ブルーの海が見れる非常に綺麗な岬のようです。名前の”神威(かむい)”はアイヌ語で”神格を有する高位の霊的存在”要は”神様”を意味する言葉から来ています。
(行ったら写真も更新します。)
神威岬(かむいみさき)
弁慶岬(べんけいみさき)
弁慶岬(べんけいみさき)は北海道寿都町にある、日本海に面した岬。ニセコアンヌプリから南西に約60キロの位置にあります。
グランヒラフからは約69キロ、車で1時間10分ほどの距離に位置しています。
弁慶岬(べんけいみさき)
鬼の洗濯板のような岩場が特徴的な岬。道民からは釣りのスポットとして認知度が高いのだとか。開放感があって非常にロケーションの良い岬です。
鋭利な形状で日本海に突き出しているので、日本海上空の気象情報の計測値としては適していそうです。
“ニセコルール”の確認も忘れずに。
“ニセコルール”とは、ニセコでのゲート外区域を滑る際の決まりごとです。
ニセコユナイテッドの公式サイトで記載されています。
以下引用です↓
ニセコルール [ロープをくぐってはならない] 01.立ち入り禁止区域にいかなる理由があっても入ってはならない
02.ロープをくぐってはならない。スキー場外へはゲートから出ること
03.スキー場外の安全管理は行われていない
04.ゲートが閉じられているときはスキー場外へ出てはならない
05.ニセコ雪崩情報はニセコルールの公式情報である
06.スキー場外での捜索救助には費用が請求される
07.スキー場内外を問わず、スキー場パトロールの指示に従うこと
08.小学生のみのスキー場外滑走を禁止する
09.スキー場と地域は利用者の自由を尊重し、その安全に重大な関心を持つ
こちらのルールを破ったものはニセコ・アンヌプリ山で滑走するする資格を失います。
ニセコルールの違反者はリフト券を没収します
スキー場パトロールが捜索救助を行うときの実費は10万円(最低額)以上となります
毎年ルールを無視してゲート外を滑り、パス券を没収される外国人が必ずいるそうです。
知らない方もいるかもしれませんが、仮に遭難した場合、パトロール隊や山岳救助隊が捜索救助を行うときの実費は最低10万円以上かかるとされています。
ヘリコプターを飛ばすと数百万以上請求される場合もあるとのこと。生きて帰れたとしてもただじゃすまない金額がのしかかってきます。。
状況によっては”諦める”という英断が必要になりますね。
2017年に雪崩の犠牲者も出ています
2017年2月25日に1000m近い全層雪崩によってローカルのニュージーランド人の男性が亡くなられた事故があったそうです。雪崩が起こった場所は「春の滝(はるのたき)」と言われる完全立ち入り禁止区域。ニセコ・グラン・ヒラフとニセコ・ビレッジスキー場の間に挟まれた巨大な谷の区域です。アンヌプリ山は山全体的に解放されているエリアが多い印象ですが、その中での完全立ち入り禁止区域。それだけ危険な区域ということを心得ておくべきですね。
「禁止区域に入ったやつが悪い。」と言われてもおかしくはありませんが、禁止区域ではなくとも、雪崩の可能性は十分にありえます。
実際に事故が起こると、よりルールを厳格化する必要があります。しかしローカルの方達も滑走可能区域を狭めたくないので、事故の未然防止に努めています。
“ニセコなだれ情報”も”ニセコルール”もそうした意図のもとで設定、運営されています。
“ニセコなだれ情報”と”ニセコルール”を尊重して無理のないパウダーライフを!
アンヌプリ山頂からの様子。
何度かニセコを訪れている方はご存知の方の多いとは思いますが、初めてニセコに訪れてスキー場管理区域外を滑る予定の方は見ておくべきサイトです。
ローカルの方も朝一でニセコなだれ情報を確認して、今日滑るかどうかを判断するほど、地元の方達からも強い信頼を得ている情報源と感じました。
ニセコを訪れるビジターの方がこの情報を確認することで少しでも事故に巻き込まれるリスクが下がれば幸いです。
装備や体調、コンディションを加味しつつ、”ニセコルール”を尊重してガイドやパトロールの方の指示に従って事故のないように努めましょう。
※この記事は山での事故には一切関与しません。あくまで参考にお願いします。