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シリコンバレーのグーグル本社を見学しました【日本との比較も】
日本のみならず、世界中の人が一度は興味を持ったことがあるであろう、シリコンバレーにあるグーグル本社。
どんなオフィスなのか、気になりますよね。
世界を席巻するグーグルの本社はどんなところなのか、旅の途中で見学してきました。渋谷のIT企業で働いていたので日本のIT企業と環境面の違いも注目してみようと思います。
(撮影:18年10月)
もくじ
シリコンバレーのグーグル本社の住所
グーグル本社は”シリコンバレー“と称され有名な、アメリカはカリフォルニア州・サンノゼにあります。
サンノゼの中ではマウンテンビューというエリアに位置しています。
“シリコンバレー”はサンフランシスコからサンノゼという南に1時間ほどの街までのサンフランシスコ半島湾岸のことを指します。
北東に進むとアップルがあるクパチーノというエリアがあり、西に進むとスタンフォード大学やフェイスブック本社があります。世界的な企業が軒を連ねるエリアです。
グーグル本社(Googleplex)
Googleplexと呼ばれるこのオフィスは元々はシリコングラフィックス(Silicon Graphics .Corp)という業務用コンピュータの開発・製造・販売を行うアメリカの企業のオフィスでしたが、その後2006年に同社が3億1900万ドルで買収してグーグルの本社になったようです。(参考:wiki)
初めからグーグルのオフィスではなかったのは意外です。
サンノゼ空港からグーグル本社へのアクセス
シリコンバレーに飛行機で行くなら空港はサンノゼ空港になります。日本からは成田からANAとユナイテッド航空が直行便で出てます。ですが値段は高めなので1回乗り継ぎで行くのが現実的かなと思います。
サンノゼ空港(SJC)からの距離は11.6マイル。キロ換算で18.6キロです。
車で14分の距離なのでUberかLyftで行くのが手取り速いと思います。
Uberもシリコンバレー発祥のサービスというだけあってサンノゼ空港はライドシェア用のレーンが用意されています。
グーグル本社と日本の時差は16時間
シリコンバレーのグーグル本社と日本の時差は-16時間です。これはサンノゼのみでなく、シアトル・サンフランシスコ・ロサンゼルス・サンディエゴも共通してアメリカ西海岸は-16時間です。日本から行くとなると半日以上戻る形になりますね。
シリコンバレーのグーグル本社と日本のIT企業の違い(立地)
シリコンバレーのお膝元・サンノゼは静かな住宅街。シリコンバレーって言葉の直感的に谷だと捉えてしまいますが、実際は海の近い、閑静な住宅街。基本的にハイウェイで移動する完全な車社会です。日本で似てる地域は思い浮かびませんが、、多摩ニュータウンあたり近いのかな。広々とした閑静な住宅街のイメージです。
日本のIT企業は東京都心部の渋谷・六本木周辺に集まっていますが、都会の喧騒とは無縁の地域がシリコンバレー(サンノゼ)です。
土地の高騰でキャンピングカーで生活する人も
シリコンバレーのテック企業の台頭による物価の上昇で、周辺の地元民は生活の苦しさからこの地を離れて生活するものや、キャンピングカーで暮らす人、ホームレスになる人も1万人以上いると言われています。労働者階級の人々は家賃を節約するため、キャンピングカーで生活する人も。グーグルの社員でそういった生活の人は少ないでしょうが、シリコンバレー・サンフランシスコ一帯の家賃の高さが伺える問題ですね。カリフォルニア州で暮らす人の約3分の1が、収入の半分以上を家賃と光熱費に費やしているそうです。家賃は1ルームでも最低15万円。ひええ。
参考:仕事をしていてもホームレス —— シリコンバレーの“ワーキングホームレス”の厳しい実情
シリコンバレーのグーグル本社と日本のIT企業の違い(通勤)
私は渋谷のIT企業で働いていたので環境面の違いも注目してみようと思います。
電車通勤ではなく車通勤
シリコンバレーのあるサンノゼは鉄道が発達していないので、完全に車社会です。満員電車とは程遠いですね。Caltrain、Bart、Amtrakという電車は走ってはいますが、日本の電車と違って休みの日があったり、時間通りに来なかったりするのだとか。なので基本は車移動。
ですがサンフランシスコ周辺のベイエリアは交通渋滞が深刻で、電車にすし詰めにされなくとも、交通渋滞のストレスは感じているかもしれません。
特に朝のサンフランシスコ国際空港周辺のハイウェイは混むそうです。
郊外から通勤する人も多い
シリコンバレーとサンフランシスコ一帯は世界でも土地の値段が高騰している地域。シリコンバレーの一流企業に勤めている人でも郊外から勤めている方も多いそうです。グーグルキャンパスもサンフランシスコ中心部(Powell St.駅かな?)まで社員の送迎用のバスが出ているらしく、平均で1時間前後は通勤に時間をかけているそうです。(ヨセミテツアーガイドのおじさん情報)
通勤に時間をかけているのは意外と共通点なのかなと。日本も都心部は家賃が高いので郊外から通う人が大半ですよね。シリコンバレーは収入が高くても家賃も高い。どの都市部も家賃が高いのは同じですね。
オフィスの敷地は地下が駐車場になっているようです。
シリコンバレーのグーグル本社と日本のIT企業の違い(敷地)
敷地はどうなってるのか、見て見ます。
施設内には入れませんが、敷地内は出入り自由。実際に私以外にも観光客は10数名見学していました。社員側からしたら観光客がいるのは普通のようですね。
グーグル本社は大学のキャンパスみたい
Google”キャンパス”と言うだけあって、日本の大学のキャンパスに実際にありそうな雰囲気。社員の方達もラフな格好でスーツの人はいませんでした。
年齢もバラバラでしょうが、働いている方達は皆若々しい印象。ストレスからは遠い環境なのが感じ取れます。その分、超優秀な方達なのでしょう。採用までに15~25回面接があるのだとか。笑
本館エリアがこんな感じ。4塔、3塔の合計7塔で構成されているようです。
ハッカーの大会のチャンピオンらしき人が前を歩いていました。グーグル本社にいる人なら世界的に有名なエンジニアなのかもしれません。次元が違いすぎる。
充実のテラス席
まず多くのテラス席が。ミーティングやコミュニケーション、昼食と席数が多くても困らなそうでよいですね。カルフォルニアは雨季を除き天気が良いのでテラス席は気持ち良さそう。
この椅子に座りながらミーティングするのでしょうか。
芝生の上にもチェアは並べられ、リラックスしながら仕事できそう。
リスがいる
グーグル本社は敷地内にリスが普通にいます。ハワイでもニューヨークでもサンノゼ市内でも居たのでアメリカでは普通のようですが、日本人からしたら珍しい生き物ですよね。渋谷のネズミと大違いです。笑
恐竜がいる
有名な恐竜の模型、居ました。冷静に考えるとオフィスの敷地に化石の模型があるって意味不明ですよね。笑
恐竜といえばGoogleクロームでオフライン時に出てくるこれ。ちなみにこの画面でSpaceキーを押すとゲームが始まります。
グーグルの人はオフラインのことを「恐竜が出てくる」と暗喩しています。
中庭から見ると建物側に立っています。
ビーチコート
中庭にはビーチバレーのコートが。これは敷地の広いアメリカだからできる施設でしょう。笑
敷地内に砂浜があるなんて!笑
バッチリ使われてました。
敷地内を川が流れている
主要な館と別に複数ありますが、小川が流れています。訪れた時は乾季だったからか、川はちょろちょろとしか流れていませんでした。
仕事で疲れた時にリフレッシュできそう。
こちらが恐竜やビーチコートのある本館側。
こちらが別館のような立ち位置なのでしょうか。
敷地のすぐ横はカルフォルニアらしいのどかな景色が。
ヤシの木で西海岸テイストも
敷地内にはヤシの木もあり、ここがカリフォルニアで西海岸ということも思い出させてくれます。
ヤシの木って癒し効果もあるみたいですね。
カリフォルニアにあるオフィスって感じで雰囲気良いです。
課外活動が盛ん
私が訪れた時は17時ごろで終業している社員の方も多く、帰宅する人、課外活動をする人と様々な活動をしてる人が居ました。ジャグリングを練習するスタッフ。
こちらもボールを使用してトレーニングをしてる人が。
Googleと知らずに訪れたら完全に大学ですね。笑
キャンパス内移動は自転車
グーグル本社にはカラフルな自転車があるのは有名ですが、実際にありました。
実際に移動に使っている様子も伺えました。この方は10月のサンノゼは結構寒い(11月前半の東京ぐらい)のに短パンとビーサンってすごい。
キャンパス内も自転車レーンのサインがあるので市民権を得ているようです。
ハイテクな一輪スケートボードに乗ってる人も。西海岸らしい光景です。
無料のカフェや社員食堂
Googleはカフェや社員食堂が無料なのは有名な福利厚生のひとつ。他部署の人とのコミュニケーションを円滑にする目的で行われてるそうです。
遊び心も散らばってます。カフェや社食は観光客も利用できるそうです。時間なくて食べられませんでした。
ロゴは新旧混ざってる
新しいロゴがあるのは勿論ですが、意外と一つ前のロゴも敷地内にはありました。これは受付かな?そういえばこのロゴあったなぁ。
鮮やかな配色の新しいロゴは随所に見られます。
お土産が買える売店も
敷地外ですが、本社から徒歩約5分の位置に売店があり、グーグルのグッズが購入できます。お土産に良さそうですね!
Google Merchandise Store
シリコンバレーのグーグル本社と日本のIT企業の違い(作業環境編)
作業する環境はどうなのでしょうか。デスク周辺も常に最先端の設備が整っていそうなイメージ。外側からしか見られませんが実際の社員のデスクであろう場所を外から見学して見ることに。
作業環境は意外と普通?
窓越しに一部のガラス張りの部屋を見させてもらいましたが、思ったのが「意外と作業環境は普通なんだな」という印象。
とはいえグーグルの社員は出勤がマストではない&スタンディングデスクやカフェスペースなどで作業もできるし必ずしもデスクにいる必要なないでしょうから、普通で十分なのでしょうか。グーグルの社員はリモート勤務可能ですが出勤してグループでプロジェクトを進める方が多いようです。ちゃんと出勤してるんですね。笑
椅子も普通な感じ。日本のIT企業では椅子はエルゴヒューマンだアーロンチェアだ、ディスプレイはデュアルだと作業環境の良さをアピールする会社も多いですが、意外と世界のグーグル本社は普通でした。この一部分のみで判断しきれませんが、個人の作業環境は大きく差はないのではないでしょうか。
デュアルディスプレイもあれば普通にシングルディスプレイのデスクも。前職の会社もデュアルディスプレイ用意してもらってたので作業環境良かったんだなぁと。ありがたや。
ガラスにメモ書きは実際に行われていた!
映画「ソーシャルネットワーク」でも最初のアルゴリズムをガラスに書いているシーンがありましたが、グーグル本社でもガラスにメモが書かれてました。アメリカ人には普通なのでしょうか。
思わずテンション上がってしまいました。笑
消せるのか気になりますね。←
しかしエンジニア関連職の方のデスクとみて良さそうです。閃いたアイデアはすぐにでもメモしておく。スピード感のある開発ができそう。
グーグルのユニークな取り組み
訪れた時に自分が見たわけではないですが以下の取り組みは有名ですね。近年では日本でも多くのIT企業がこれを一つの参考に福利厚生を厚くしている印象。
・与えられるタスクはなく自分でやるべきことを探す
・皆中途採用なので業務の引き継ぎはない
・無料のカフェで他部署の人ともコミュニケーションを円滑に
・ミーティングは基本30分以内
・幹部は社員を信頼し情報共有が早い
・社員のスケジュールは全社共有
・出勤は義務ではない
・毎週金曜にTGIFという全社ミーティングがある(CEOも参加)
・求められる成果はべらぼうに高い
参考:グーグル社員の生産性やモチベーションを高める15の取り組みまとめ
シリコンバレーのグーグル本社に関連する書籍(本)
グーグルに関する書籍は数多くありますが、ツールに関する本も多数あるので、グーグルという企業にフォーカスした本をまとめました。
第五の権力 Googleには見えている未来
グーグルは世界をどう捉え、どんな未来を創ろうとしているのか。Google会長エリック・シュミット初の著書で全米ベストセラー。2025年「世界80億人がデジタルで繋がる世界」、私たちの暮らし、国家、革命、戦争はどうなるのか?彼が語る「リアリティ」を感じさせる「未来」とは?
引用元:Amazon公式サイトより
今やインターネットの世界はグーグルに支配されているといっても過言ではないほど、多大な影響力を持つ企業・グーグル。検索エンジンの最適化を目指すグーグルが目指す未来はどこなのか。国家の枠を超えた”五つめの権力”とも言える、グーグルの描く未来が見られる本です。
How Google Works
インターネット、モバイル、クラウドという環境激変の中、企業が成功するためには?グーグル会長が新時代のビジネス成功術を伝授。
引用元:Amazon公式サイトより
企業から消費者へのパワーシフトを引き起こした時代に、考え方を変えて成功したグーグルのお話。世界的なパンデミックからリモートへ世界がシフトしてきている2020年の今、ヒントになりそうな本です。
Google流 疲れない働き方
グーグルは、「社員の体調・メンタルの管理」も先進的!「優秀なグーグルの社員がストレスをためない取り組み」を人事担当者が紹介。グーグルの取り組みから、個人でもマネできるものを中心に紹介。
引用元:Amazon公式サイトより
グーグル本社の人事担当者が書いた、優秀な人材がいかに競争の中でストレスを抱えずに業務に集中できるかを書いた本。今日本企業でもグーグルに近い、ユニークな福利厚生を持った大手企業も増えてきています。大元のグーグルの中の人が綴ったバイブル的な本です。
the four GAFA 四騎士が創り変えた世界
GAFAが創り変えた世界の姿とは。この激変を予言した著名教授が断言する、次の10年を支配するルールとは。米国発、22カ国で続々刊行のベストセラーがついに日本上陸!
引用元:Amazon公式サイトより
Google、Apple、Facebook、Amazon、、この4つの巨大企業(GAFA)の成り立ちから、GAFAが創り変えた世界で、僕たちはどう生きるかが記された本。
シリコンバレーのグーグル本社を見学したまとめ
・閑静な住宅街で人混みとは無縁
・交通渋滞や平均1時間の通勤と大変な面もある
・社員はキャンパスライフのように活き活きとしている
・遊んでるように見えるが全ては生産性向上の為
・観光客が敷地内にいるのは普通
・PC周りは意外と普通!
・ガラスにメモ書きは本当だった!
世界のGoogleだけあって華やかな部分に目が行きがちですが意外と日本のIT企業とも共通点を感じられました。
「ビリヤードや卓球やビーチバレージャグリング等々なんでもあり」ですが求められる成果もとんでもなく高く、いかに集中して生産的に作業してもらうか、の環境作りに徹している印象でした。逆にこの環境だからこそのプレッシャーもありそうでした。
選ばれた超優秀な人しか働けないGoogleですが、Googleでもシリコンバレーでも、どんなステージに居ても悩みは0ではないのだなと学びました!
シリコンバレーにあるGoogle本社を見学した時の記事を公開しました。
日本のIT企業との環境の違いにもフォーカスして書きました。👀
意外な共通点も!🤳https://t.co/kQYfFDnZZW— Hikaru Hojo (@highness325) August 16, 2019
アップル本社も見学したのでこちらもぜひ↓
Adobe本社はこちらでも触れてます↓