広告あり
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットは魅力溢れる本格派インサレーション。
冬山や寒さ対策で気になってくる、パタゴニアのロングセラーインサレーションのナノパフ・ジャケット。
でも実際に何が良くてロングセラーなのか、細部の機能も詳しく知りたいですよね。
この記事でナノパフ・ジャケットの魅力や使用感、マイナスポイントが掴め、じっくり検討できます。
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットは魅力溢れる本格派インサレーションです。
23年秋冬の新作はこちらから!
もくじ
23年のナノパフ・ジャケットのカラー展開は?
・Sage Khaki
・Black
・Belay Blue
・Burl Red
・Lagom Blue
・Obsidian Plum
・Sleet Green
ナノパフ・ジャケットの23年のメンズのカラー展開は現在7色。この記事で紹介しているバックウィートゴールドは今年のラインナップにはありませんが、仕様は大体同じだと思います。
パタゴニアとは?
パタゴニアは1965年にアメリカ・カリフォルニア州ベンチュラで創業したアウトドアブランドです。環境や労働者に配慮したプロダクト作りで日本でもファンの多いアウトドアブランドです。企業の理念や生産背景を含め、僕もお気に入りのブランドです。
パタゴニア製品のレビューをザッとチェックできます↓
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットとは?
防風性と耐水性を備えた温かいジャケット。シェルと裏地にはリサイクル・ポリエステル100%素材、インサレーションには非常に軽量でコンパクトに収納可能な60グラム・プリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコ(少なくとも55%の消費者から回収されたリサイクル素材を含む100%ポリエステル)を使用。2020年よりナノ・パフ製品には従来の製造過程に比べて炭素排出量を削減するP.U.R.E.(Produced Using Reduced Emissions)テクノロジーを採用し、消費者から回収されたリサイクル素材を100%使用したプリマロフト社のインサレーションに切り替えました。フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用。
引用:パタゴニア公式サイト
ナノパフ・ジャケットはパタゴニアのインサレーションとしてはロングセラーのアイテム。ナノパフシリーズはジャケットの他にフーディやベスト、アノラック(現在は廃盤)など豊かなラインナップが魅力の使いやすい厚みのインサレーション。
インサレーション(化繊)のジャケットは乾燥時はダウンより保温性と重量は劣るものの、濡れても嵩が潰れず保温性があり、バックカントリーなどの過酷な環境に適しています。
ナノパフ・ジャケットとマイクロパフ・ジャケットの比較記事もぜひ↓
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットの魅力や特徴を詳しくレビュー。
ナノパフ・ジャケットのメンズMサイズ、カラーはBuckwheat gold(BKWG)をレビューします。Buckwheatは”そば”の意味ですが、少し変わったカラーの名称ですね。
背面も同色でカッティングも比較的シンプルでうるさくないですね。
ナノパフ・ジャケットの価格は?
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットの定価は29,700円(税込)
ナノパフ・ジャケットの価格は税込で29,700円。インサレーションとしては一般的な価格でしょうか。
ナノパフ・ジャケットのP-6ロゴ
ナノパフ・ジャケットはパタゴニアの定番ロゴであるP-6ロゴが採用されています。DASパーカやスノーラインなど、テクニカルなアイテムはシンプルなロゴタイプだけのものもありますから、P-6ロゴは嬉しいですよね。
ナノパフ・ジャケットの素材は?
2020年で素材が改良され、より環境に配慮されたナノパフ・ジャケット。
このレンガのようなブロック型のキルティングが特徴的です。各素材に注目してみましょう。
表素材 | 1.4oz・20D・リップストップ・リサイクル・ポリエステル100%。DWR(耐久性撥水)加工済み |
インサレーション | P.U.R.E.(Produced Using Reduced Emissions)テクノロジー 消費者から回収されたリサイクル・ポリエステル55~100%の60gプリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコ ブルーサイン認証済み |
裏素材 | 1.3oz・22D・リサイクル・ポリエステル100%。PFC不使用のDWR加工済み (ペルフルオロ化合物を含まない耐久性撥水) |
縫製 | フェアトレード・サーティファイドの縫製 |
各素材へのこだわりが感じられますね。
表のナイロンは1.4オンス・20デニール・リップストップ・リサイクル・ポリエステル100%。耐久性撥水加工が施されています。縫製もフェアトレード・サーティファイド。
ナノパフ・ジャケットの”P.U.R.E.”とは?
【P.U.R.E.とは?】
“Produced Using Reduced Emissions”の略
→“排出量を削減して生産されました”※意訳
ナノパフ・ジャケットの大きな魅力とも言えるP.U.R.E.テクノロジー。
生産時の有害物質やゴミ排出量を削減して生産されましたという意味のようです。消費者から回収されたリサイクル・ポリエステルが55~100%配合された60gプリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコ素材が使用されています。ブルーサインも認証済み。
ナノパフ・ジャケットの裏地加工のペルフルオロ化合物とは?
「裏地は1.3oz・22Dリサイクル・ポリエステル100%で、ペルフルオロ化合物不使用のDWR加工済み」
ペルフルオロ化合物はフッ素コーティングに含まれる物質で、環境中で分解されにくい性質の物質だそうです。このペルフルオロ化合物を含まない耐久性撥水コーティングがしてあるので、仮に自然の中で無くしても環境に不可をかけづらいジャケットと言えるでしょう。
脇は縫製が少し変更されています。言われないと気づかない程度に全体に馴染んでいます。
ナノパフ・ジャケットの襟とセンタージップ
ナノパフ・ジャケットはシンプルながら随所に使いやすいエッセンスが盛り込まれています。
襟は比較的余裕のある作りで、多少首の太めな方でも苦しくないサイズ感。一般的なジャケットより首回りは余裕があり、ネックウォーマーをつけるのを想定している作りなのかもしれません。
ジップは安定のYKK製。上まで上げた時に顎が冷たくないようチンガードを装備。
内側の肌触りのよい当て布は少し長めに余裕を持って配置されています。起毛させたコットンのような素材です。
センタージップは内側にフラップがついており、適度な防風性も確保されています。フラップもキルティングで補強されていて、この辺も作り込まれているなぁと関心してしまいます。
なおナノパフ・ジャケットは止水ジッパーではありません。あくまで中間着の立ち位置だからなのでしょうか。
ナノパフ・ジャケットはDWR加工の裏地がある
ナノパフ・ジャケットを入手して少し意外だったのがこの裏地。裏地もDWR加工されているそうなので、シェルの上からの着用も想定されているのでしょうか。僕個人的にはなくて良いんじゃないかと思いました。笑
その分軽量化してほしいなと。
ナノパフ・ジャケットのポケットは3つ
ナノパフ・ジャケットのポケットは胸ポケットx1、ハンドウォーマーポケットが2つの計3つ。
胸ポケットは左側にあり、パッキングする時はこの胸ポケットを裏返して収納します。収納方法は後述します。
ナノパフ・ジャケットの胸ポケットは一般的な長ザイフは余裕で入る大きさです。
左右のハンドウォーマーはジッパー付きなのでフィールドや雪山でも小物を安全に携行できます。なお、ポケット内側は背中の裏生地と同じなので暖かくはありません。
左右のポケットも長財布は余裕で入る大きさ。ジッパー位置とポケット底部は多少段差があるので、小さな小物は落ちにくいかなと思います。
ナノパフ・ジャケットは腕を上げやすいカッティング
ナノパフ・ジャケットの魅力の一つでもある、腕周りのカッティング。ナノパフ・ジャケットは脇下に特に余裕があり、腕を上げても胴体がずり上がらない仕様になっています。
愛用しているマイクロパフ・ジャケットとの比較。マイクロパフジャケットは腕周りの余裕のないラグランのようなカッティングなので、腕をあげるとずり上がりやすいです。バックカントリーでのハイクやクライミング、雪国だと雪かきなど腕を動かす動作にはナノパフのカッティングは大きな強みになりそうです。
ナノパフ・ジャケットの袖口は伸縮性の縁取り
ナノパフ・ジャケットの袖口は伸縮性のある縁取り。使いやすくミニマムで一番好きな袖口です。
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットの生産国は?
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットはベトナム産
ナノパフ・ジャケットの生産国はベトナム。生産工場はベトナムはホーチミンにある製造企業のQuang Viet Enterprise Co., Ltd.が担当しているそうです。素材に関してはアメリカニューヨーク州にあるPrimaLoft社と、日本は大阪にある豊田通商が担当しているようです。
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットのサイズ感は?
ナノパフ・ジャケットのサイズ感は大きめ。特に腕が長めに作られています。僕はパタゴニアは170cm標準体型でMサイズを選んでいますが、
ナノパフ・ジャケットは特に腕が長く感じます。
XS S M L XL XXL 着丈 65 68 70 73 76 78 身幅 51 53 57 62 66 70 裄丈 88 90 93 95 98 100
サイズ表を見ての通り、裄丈(ゆきたけ)が93cmもあります。裄丈は首後ろの中心から腕の袖口までの長さです。ナノパフ・ジャケットは腕をあげる動作でお腹が出ないように脇下に余裕のあるカッティングがされています。インサレーションを着たまま作業する環境では機能的なカッティングですね。
着丈も70cmあり、僕でも街でもフィールドでも使いやすいサイズ感かなと思います。
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットの収納方法は?
ナノパフ・ジャケットの収納方法を簡単に説明します。ナノパフ・ジャケットは内側の胸ポケットに収納する作り。胸ポケットはダブルファスナーとカラビナ用のストラップが付いています。センタージップは閉めたままでは入らないので、センタージップは外します。
胸ポケットの内側の生地は生地の裏側で左脇付近と繋がっています。雑に扱うと取れてしまう可能性があるので、少し注意した方が良いかもしれません。
あとは内側にぎゅうぎゅうと押し込んでいきます。
収納はナイロンも少しシワになってしまうので、使わない時はハンガーで保管が良さそうです。
ジッパーを閉めて完成。ナノパフ・ジャケットの収納は比較的キツめで、収納時はパンパンです。笑
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットの重さは?
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットの重さは約350g
ナノパフ・ジャケットの重さはMサイズを測ったところ、約350gでした。パタゴニア公式サイトでの数値は337gで、Sサイズの重さなのでしょうか。マイクロパフ・ジャケットは公式数値で235gなので、比較してしまうと100g近い差があります。
コンパクトにまとまり、重くはないですが、軽くはない印象です。
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットの洗濯方法は?
ナノパフ・ジャケットの洗濯方法は普通に洗濯できます。メンテナンスのしやすさはナノパフ・ジャケットの大きなメリットでしょう。
僕はまだナノパフ・ジャケットは洗うまで使い込んでないですが、洗う場合はぬるま湯で手洗いで行う予定です。念のため。笑
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットのスペックまとめ
表素材 | 1.4oz・20D・リップストップ・リサイクル・ポリエステル100% ※耐久性撥水加工済 |
インサレーション素材 | P.U.R.E.テクノロジー採用のリサイクル・ポリエステル55-100%配合60gプリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコ ※ブルーサインの認証済み |
裏素材 | 1.3oz・22Dリサイクル・ポリエステル100% ※環境に配慮された耐久性撥水加工 |
縫製 | フェアトレード・サーティファイドの縫製 |
カラー | ベージングリーン, ブラック, クラシックネイビー, セキュオイアレッド, タイドプールブルー |
サイズ | XS,S,M,L,XL,XXL |
重量 | 約350g |
生産国 | ベトナム |
価格 | 29,700円(税込) |
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットの魅力や特徴まとめ
・ガシガシ使えるタフな作り
・腕を動かしやすいカッティング
・無駄のない機能的なディティール
・厚すぎずレイヤリングしやすい
・シビアなニーズと環境への配慮を両立
ナノパフ・ジャケットの魅力や特徴をまとめるとタフで作り込まれた機能的なカッティング、そして環境に配慮された素材が大きな魅力と言えるでしょう。
マイクロパフ・ジャケットや他のジャケットも色々レビューしていますが、ナノパフジャケットは細部まで作りが良いです。山岳ガイド等山のプロの要望に耐え売る無駄のない機能性を感じました。
暖かさはそこまでですが、生地も厚過ぎず余裕のある作りなので中に着込んだり、ジャケットを羽織ったりレイヤリングはしやすいです。
シンプルな作りで派手さはないですが自然の中で1枚あると頼りになる。そんなジャケットですね。
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットのマイナスポイント
・腕が少し長い
・裏地は要らない
・そこまで暖かくはない
・街だと少し野暮ったいかも
ナノパフ・ジャケットのマイナスポイントは腕が長めな作りと、裏地は個人的には無くて良いかなと思いました。裏地無くして少しでも軽量化して欲しいですね。
またマイナスポイントでもあり魅力でもありますが、超温かいインサレーションではありません。暖かさはマイクロパフの方が優れています。一方で暖かすぎないので、初夏頃までアウトドアで使えそう。冬は一枚では厳しいですが、レイヤリングで調整すれば通年使えるインサレーションだと思います。
またシンプルな作りですが街だと少々野暮ったい印象はあります。街だと少し野暮ったいのに、山で着てるとカッコいい。不思議な魅力のあるインサレーションです。
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットと比較されるモデル
ナノパフ・ジャケットと比較に上がるモデルは後発であるマイクロパフジャケットと、テクニカルフリースですがR2ジャケットも比較対象に挙げられると思います。
ナノパフ・ ジャケット |
マイクロパフ・ ジャケット |
R2ジャケット | |
暖かさ | ○ | ◎ | ◎ |
通気性 | △ | △ | ◎ |
耐久性 | ◎ | ○ | △ |
カッティング | ◎ | △ | ○ |
レイヤリング | ◎ | ○ | ○ |
価格 (税込) |
29,700円 | 37,400円 | 廃盤 |
パタゴニア・マイクロパフ・ジャケット
ナノパフ・ジャケットと比較対象に真っ先に上がるのはこのマイクロパフ・ジャケットでしょう。ナノパフより軽量で保温性には優れています。一方で、耐久性やカッティングに関してはナノパフのが優れています。価格はナノパフに比べ1万前後マイクロパフが高価です。難しいところですね。
マイクロパフ・ジャケットとナノパフジャケットの比較記事を作ったのでこちらもぜひ↓
パタゴニア・R2ジャケット
R2ジャケットはナノパフより暖かく、かつ通気性もあるテクニカルフリースです。ナノパフより若干安い価格設定。ナノパフより暖かく、かつ通気性はよく汗抜けの良いアイテムなので、汗をかく行動が主な用途ならR2ジャケットも十分にアリな選択肢。ただ風の強い状況だと寒いです。ナノパフ、マイクロパフと比較すると耐久性は低め。(現在廃盤です)
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットはどんな人におすすめ?
・タフで使いやすいインサレーションを探している方
・雪かきなど、腕を動かす作業が多い方
・雪国や冬山に頻繁に足を運ぶ方
ナノパフ・ジャケットはとにかくタフで寒い時期にとりあえず羽織っておけるのが魅力的。細部まで作り込まれたカッティングで寒い時期の作業にとても使いやすい。ナノパフ・ジャケットはバックカントリーやアルパインクライミングなどシビアな環境のプロがよく着ているイメージですが、まさに玄人向けなアイテムだなと感じました。
僕もプチ世界一周やニセコで2シーズン山籠りしていなかったらナノパフ・ジャケットの魅力には気づけなかったかもしれません。
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットを最安値で買うには?
ナノパフ・ジャケットはパタゴニア公式サイトから購入しましょう。ナノパフ・ジャケット一つで送料無料になります。
人気商品なので安く買うどころか、定価でも気づいたら売り切れに。しぶしぶフリマで買うのは嫌ですよね。
気になるカラー・サイズの在庫があるなら早めに行動しましょう。あなたが欲しいなら他の人もきっと、狙っているはず。
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットのレビューまとめ
パタゴニア・ナノパフ・ジャケットは魅力溢れる本格派インサレーションです。
冬の日常や雪山での使いやすさ、カッティング、レイヤリング、タフさ、洗濯のし易さ。実際に使ってみるとわかる、アウトドアの本格派が欲しい機能が詰まった魅力溢れるジャケットです。
僕もアウトドアはまだ一般レベルですが、山のプロたちが常用する使いやすさが詰まっているジャケットだなと思いました。
23年秋冬の新作はこちらから!
パタゴニア製品のレビューをザッとチェックできます↓
撮影:FUJIFILM X-T20 + XF18mm F2